「LINEミニアプリに広告を載せたいけど、具体的に何をすればいいの?」
そんな疑問を解決するのがこの記事です。2025年7月に正式リリースされたLINEミニアプリの広告収益化機能ですが、導入するには決められた申し込みルートがあり、順番通りに進めていくことが重要です。
収益化の仕組みや他媒体との比較については以下の記事で詳しく解説しているので、ここでは「実際に広告を表示させるまでの具体的な手順」にフォーカスして解説します。

【事前準備編】広告掲載の申請方法を3ステップで解説!
広告掲載までの流れについて、事前準備編と実装編の2パートに分けて解説します。
事前準備編では申請の手順について紹介しており、実装編では申請後のタグの設置の仕方などについて解説しています。
事前準備編で必要な手順は全部で3ステップです。まず全体像を把握してから、各ステップの詳細に進みましょう。
タグの設置で悩んでいる方はこちらクリック。

広告配信が禁止されているミニアプリのジャンルについて、アダルト系はもちろんですが以下のジャンルもNG対象です。
すべての項目を見たい方はこちらを確認ください。
- 募金、寄附、クラウドファンディング等の資金調達(一部当社が認めた場合を除く)
- たばこ・電子タバコ
- 政治関連
Yahoo!広告 ネットワークパートナーの審査が通った後に使える管理ツールから広告掲載の申請を行います。
広告を掲載したいミニアプリごとに、個別のアプリ審査が必要になります!
ポイントは「STEP 2の契約」と「STEP 3のサイト審査」は別物であるという点です。ネットワークパートナーとして契約しただけでは広告は掲載できず、対象のミニアプリが審査を通過して初めて広告を表示できます。それぞれ別のプロセスなので、混同しないよう注意しましょう。
【STEP1】事前準備とガイドラインの確認
いきなり申し込みフォームに飛びつく前に、まずは公式資料を読み込む時間を取りましょう。この準備を怠ると、後から審査落ちや手戻りが発生するリスクが高まります。
各種資料の確認事項
LINEヤフーは「LINEミニアプリ説明資料」(PDFドキュメント)を公開しています。この資料には、対応している広告フォーマット、実装時の仕様、禁止事項などが記載されています。申し込み前に必ず目を通しておくことをおすすめします。
特に確認しておきたいのは以下の点です。
- 広告配信が禁止されているミニアプリのジャンル:
- 宗教関連
- アダルト関連(アダルト商品・コンテンツ、風俗店、ナイト系飲食店等)
- 出会い関連(マッチングサイト、出会いパーティー等)
- ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)
- 連鎖販売取引
- 探偵業
- たばこ、電子タバコ
- 武器全般、毒物劇物
- 政党/政治関連
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 消費者金融などの貸金業
- 情報商材、自己啓発セミナー等
- 募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達
- 治験関連
- 広告配置に関するルール:ユーザーが誤クリックしやすい位置への配置など、NGとなる実装パターンがあります。
- 広告配信までにLINEミニアプリに運営情報を記載
- 運営会社名
- 所在地または連絡先
- データ取得時のサイト表記ルールの記載
- LINEヤフーが情報を取得、利用している事実
- 対象の情報がLINEヤフーのプライバシーポリシーに従って取り扱われること
- LINEヤフーのプライバシーポリシーへのリンク:
https://www.lycorp.co.jp/ja/company/privacypolicy/ - 情報利用のオプトアウトができる旨の説明とオプトアウトページへのリンク
https://btoptout.yahoo.co.jp/optout/index.html
注意:どんなミニアプリでも審査に通るわけではありません。 ジャンルや内容によっては審査が通らないケースもあります。まずガイドラインを確認し、自分のミニアプリが条件を満たしているかを先に判断することが時間の節約になります。
※参照:公式LINEミニアプリポリシー
※参照:ミニアプリ広告配信説明ガイド
【STEP2】「Yahoo!広告 ネットワークパートナー」へ申し込む
ガイドラインの確認が終わったら、ネットワークパートナーへの申し込みに進みます。
申し込みフォームの入力
申し込みはLYCビジネス(旧LINE for Business)の公式ページ内、「Yahoo!広告 ネットワークパートナー」の申し込みフォームから行います。
フォームには以下のような情報を入力します。
- 会社情報(会社名・企業情報URLなど)
- 支払い口座情報
- お申込者情報(氏名・連絡先メールアドレス・電話番号など)
- 各種メールの送付先情報(氏名・メールアドレス・送付用途)
申し込み後はLINEヤフー側での審査と契約手続きが発生します。契約締結まで数営業日〜数週間程度かかる場合があります。申し込みのタイミングは余裕をもって行いましょう。
すでにYahoo!広告 ネットワークパートナー契約をお持ちの場合は、申し込み不要です。担当営業または「ネットワークパートナーサポート」に「LINEミニアプリでの広告掲載希望」と連絡するだけで次のステップに進めます。
【STEP3】広告を掲載する「サイト審査」を受ける
ネットワークパートナーとの契約が完了したら、次はそのミニアプリに広告を掲載してよいかどうかの「サイト審査」を申請します。

ここの審査はミニアプリ自体の審査のこと?

違います!アプリの審査はLINE側で行うのでそれとは別です。
この審査はミニアプリが広告掲載するにふさわしいかの審査です!
ミニアプリ自体の審査申請
「ネットワークパートナーとして承認された=すべてのミニアプリに広告を出せる」ではありません。広告を掲載したいミニアプリごとに、個別のサイト審査が必要です。
審査はネットワークパートナー用の管理ツール(パートナーポータル)から申請します。審査申請では以下のような情報を入力します。
- ミニアプリのURL(
miniapp.line.me/〇〇の形式) - ミニアプリのジャンル・カテゴリ
- コンテンツの概要
- 月間ユーザー数・PV数の目安
審査にかかる期間は概ね10営業日前後を目安にしてください。審査結果はメールで通知されます。
サービス提供地域の設定に注意! 審査を申請する前に、LINEデベロッパーコンソール上でミニアプリのサービス提供地域が**「日本」**に設定されているかを必ず確認してください。この設定が「日本」になっていないと、審査の対象外となる可能性があります(詳細は後述の「導入時の注意点」で解説しています)。
【実践編】広告掲載に必要なタグの設置方法を2ステップで解説!
手順は全部で2ステップです。まず全体像を把握してから、各ステップの詳細に進みましょう。
【STEP1】管理画面での「広告タグ」の発行
サイト審査を通過したら、いよいよ実装に使う広告タグを取得します。
広告枠(フォーマット)の選択
ネットワークパートナー用の管理ツールにログインし、審査が通過したミニアプリを選択して広告枠の作成に進みます。
現在LINEミニアプリで対応している広告フォーマットは以下の記事で解説しています。

自分のミニアプリのユーザー体験に合ったフォーマットを選ぶことが重要です。たとえば、ゲーム系ミニアプリならリワード広告との相性が良く、情報提供系のアプリならバナー広告が自然に溶け込みやすくなります。
タグの生成・取得
フォーマットを選択して広告枠を作成すると、実装用の広告タグ(JavaScriptコード)が発行されます。このコードをコピーして、次のステップでエンジニアに渡します。
管理ツール上でタグが正しく発行されていることを確認してから、次のステップに進みましょう。
【STEP2】ミニアプリへの広告タグ実装と配信開始
広告タグが手に入ったら、いよいよミニアプリへの実装です。ここからはエンジニアが担当するパートです。
開発環境での実装とテスト
取得した広告タグをLINEミニアプリのソースコードに埋め込みます。実装箇所はフォーマットによって異なります。
- バナー広告:表示したいページのHTMLテンプレート内の、広告を表示したい位置にタグを配置します。
- インタースティシャル広告・リワード広告:ページ遷移やボタンタップなど、表示させたいタイミングをトリガーとしてJavaScriptから呼び出す形で実装します。
本番環境にデプロイする前に、必ず開発環境・ステージング環境でのテストを実施してください。確認すべきポイントは以下の通りです。
- 広告が正しく表示されているか(テスト広告が出るか)
- 広告の表示によってレイアウトが崩れていないか
- モバイル表示(iOS/Android)で問題がないか
- 広告の閉じるボタンや動画再生が正常に動作するか
テスト中はLINEミニアプリのSDKが提供するテストモードを活用し、本番の広告インプレッションを誤って消費しないよう注意しましょう。
ついに本番リリース・収益化スタート!
テストが完了し、問題がなければ本番環境にデプロイします。デプロイ後、しばらくするとミニアプリ上に実際のYahoo!広告が表示されはじめます。
これで収益化のスタートです。 管理ツールのダッシュボードでインプレッション数・クリック数・収益額をリアルタイムで確認できるようになります。初期はデータが安定するまで数日かかる場合があるので、焦らず様子を見ながら運用を続けましょう。
導入時の注意点と審査落ちを防ぐコツ
サイト審査は「申請すれば通る」ものではありません。以下の4つの観点で事前にセルフチェックしておくことで、審査落ちのリスクを大幅に減らせます。
① PV数よりも「コンテンツの量と質」が見られる
明確なPV数の基準は公開されていません。それよりも重要なのは、「一般ユーザーが日常的に使える、完成されたアプリかどうか」です。
公式ガイドラインにも「コンテンツが少ない、または品質の低いもの」はNGと明記されています。
審査に落ちやすいアプリの例:
- トップページにボタンが1つあるだけで中身がほとんどないアプリ
- 開発中のダミーテキスト(「ああああ」「テストテスト」など)が残っているアプリ
- 機能が未実装のまま申請した未完成アプリ
審査申請は「リリース済みの完成形」の状態で行うのが鉄則です。
② 業種・ジャンルが「広告掲載NG」に該当していないか
これが最も重要な足切りラインです。ミニアプリのジャンルがNGカテゴリに該当している場合、PV数や完成度に関係なく審査は通りません。
申請前に自分のミニアプリのコンテンツが以下に該当しないかを必ず確認してください。
NGジャンルの例:
- アダルト・出会い系
- ギャンブル・パチンコ
- 情報商材・MLM(マルチ商法)
- 暗号資産・FXなど一部の金融商品
- 薬機法・医療法に抵触する恐れのある医療・美容関連コンテンツ
「グレーゾーンかも?」と感じるジャンルの場合は、申請前にネットワークパートナーサポートに確認しておくと安心です。
③「ユーザーを騙すような広告配置」をしていないか
広告収益を増やしたい気持ちはわかりますが、誤クリックを誘発する悪質な設計は審査落ちだけでなく、配信停止処分のリスクもあります。
NGな配置の例:
- アプリの「次へ」「確認する」などの操作ボタンに広告を重ねて配置する
- コンテンツと広告の境界を曖昧にして、広告と気づかせないように見せる
- 広告の「閉じる」ボタンを意図的に小さくしたり、タップしづらい位置に置く
「ユーザーが自然に広告と認識できる配置かどうか」を基準に、実装を見直してみましょう。
④ 運営元の透明性と法令遵守(コンプライアンス)
Yahoo!広告は「信頼できる媒体」にしか配信されません。誰が運営しているか不明なアプリ、法令上の問題があるアプリは審査対象外です。
必ず揃えておくべき項目:
- プライバシーポリシーページが存在し、ミニアプリ内からリンクされている
- 運営元(企業名・屋号・連絡先)がアプリ内または規約ページに明記されている
- 他社のロゴや画像を無断使用していない
また、プライバシーポリシーには以下の内容を必ず含めておく必要があります。
| 必須/推奨 | 記載項目 |
|---|---|
| 必須 | LINEヤフーが情報を取得・利用している事実 |
| 必須 | 対象の情報がLINEヤフーのプライバシーポリシーに従って取り扱われること |
| 必須 | LINEヤフーのプライバシーポリシーへのリンク(https://www.lycorp.co.jp/ja/company/privacypolicy/) |
| 必須 | 情報利用のオプトアウトができる旨の説明とオプトアウトページへのリンク(行動ターゲティングの場合:https://btoptout.yahoo.co.jp/optout/index.html) |
さらに、LINE Developersコンソールでサービス提供地域が「日本」に設定されていることも絶対条件です(STEP3でも触れた通り、これが抜けているだけで審査対象外になる可能性があります)。
まとめ
LINEミニアプリの広告収益化は、以下の5ステップで進みます。
- ガイドライン確認:禁止事項・仕様を事前に把握する
- ネットワークパートナー申し込み:収益化の入口となる契約手続き
- サイト審査:広告掲載するミニアプリごとに個別審査を受ける
- 広告タグ発行:管理ツールでフォーマットを選びタグを取得する
- 実装・テスト・リリース:ソースコードに埋め込み、本番環境で配信開始
手順は多く見えますが、一つひとつは難しいものではありません。まずはSTEP2「Yahoo!広告 ネットワークパートナーへの申し込み」から動き始めましょう。 申し込みには審査や契約手続きで時間がかかるため、早めに動いておくことが収益化の近道です。
収益化機能をうまく活用して、ミニアプリを「コストセンター」から「収益を生む資産」へと転換させていきましょう。



